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森林資源 木質資源カスケード 2024.02.19 自然の厳しさと対峙する 林業の機械化

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岐阜県加茂郡七宗町の国有林において、株式会社佐合木材と共同で進めている伐採事業。
昨年12月より伐採を開始しました。

対象となる国有林の面積は9.68ha、材積は約5600立方メートル。
このうち約3600立方メートルが製材用の原木となります。
また、樹種は杉とひのきがほぼ占め、その割合は5:5と見込まれます。

伐採を開始してから約3週間。
あらかじめ立てた伐採計画に基づき設置された作業道のあちこちに、フォレストワーカーが切り倒した桧の原木が積まれていました。

それらの原木をグラップルと呼ばれる重機で掴み、作業道から山中の作業場へ収集。
次にプロセッサーで枝を払いながら約4mの長さに計測すると同時に切り揃えていきます。
狭く傾斜のある作業場で、15m以上ある原木を大きな重機をまるで自分の手のように扱って整えていく様は、迫力と共に自然に対峙する仕事の厳しさを実感します。

以前は、伐倒後のこれらの作業もフォレストワーカーが手作業で行っており、多大な労力と時間を費やしていましたが、重機の利用をはじめとする林業の機械化が進み生産効率はおよそ5倍に向上。
フォレストワーカーの労務環境の改善にもつながっています。

定寸カットが済んだ原木は、現在当社で建設中の製材工場へと搬入。製材加工を待ちます。